工場にハトが棲みついたら...

ハトは工場や倉庫が
大好きです。
なぜでしょう?
あなたの職場に居座る灰色のハトは、
「ドバト」といって1,500年前に渡来しました。
室町時代には「たうばと(塔鳩)」、
安土桃山時代には「だうばと(堂鳩)」、
江戸時代になって「ドバト(土鳩)」と呼ばれるようになりました。
このドバト、
原種は「カワラバト」といって
もともとは断崖絶壁に巣を作っていました。
ドバトには、工場や倉庫が断崖に見えるのでしょう。
また、工場・倉庫内は雨風をしのげるし、
外敵から見つかりにくい安全な場所です。
とくに壁面の横梁(通称Cチャン)の鉄骨は
「コ」の字が上を向いており、
とても巣が作りやすいのです。

↑ 工場のCチャンに無造作に産みつけられたドバトの卵
ドバトに棲みつかれて、一番困るのが糞と羽毛です。
ハトの糞には様々な病原菌が潜んで居ます。
長年、鳩糞を清掃をしていた人が
「鳥関連アレルギー」にかかり命を落としかけたり、
肺炎・髄膜炎・流産を引き起こす寄生虫も潜んでいます。
しかも、ハトの糞は酸性で金属を腐食します。
米国では鳩糞により鉄橋が崩落した事故も起こっています。
そんな厄介者のドバトですが、
残念ながら、手を出すことができません...
「鳥獣保護管理法」
許可無く捕まえたり、故意に傷付けた場合は
1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
職場にハトが巣を作ったら、
狩猟資格を持った業者に依頼するしかありません。
ハトの巣を取り除く様子は、こちらでご覧いただけます。
57歳。文字通り体を張っています(笑)
↓ 鳩の巣を探しているところ
https://www.youtube.com/watch?v=FGa45owF7jw
↓ 見つけたハトの巣
https://www.youtube.com/watch?v=7WLYXZF_0mY